ねこに多い病気

Cats disease

1.泌尿器疾患

①膀胱炎症状

膀胱炎症状は猫が病院に来る理由として大変よく見られます。
・結石や砂状の結晶が見つかるもの
・それらが見つからない特発性膀胱炎と呼ばれるもの
のふたつが一般的です。

結石や砂状の結晶があるときには、それが尿道に詰まって尿が物理的に出なくなってしまうことがあります。
「トイレにしょっちゅう行っているが出ていないみたい」というときは緊急事態です。翌日まで様子を見ると重症になったり手遅れになったりする場合がありますので、すぐに病院につれていきましょう。

<診断>触診、エコー検査、尿検査など
<治療>尿閉解除、点滴、手術、など

②慢性腎不全

とくに高齢の猫では腎不全もよく見られます。
・尿量がすごく多い
・水を飲む時間が長い
・水をすごく飲む
・やせてきた
・食欲がイマイチ
   ・・・などの症状が目につきます。

残念ながら治らない病気なので、点滴療法と食事療法を中心に、少しでも快適な老後をおくれるように、ゆる~く長~くおつきあいしていきます。

<診断>問診、血液検査、尿検査など
<治療>食事療法、点滴、など


2.循環器疾患

①肥大型心筋症

遺伝性の病気と言われていて、ある特定の種類の猫に多く発生しますが、それだけでは説明しきれないことも多く、まだはっきりとはわかっていません。
普段の生活ではあまり症状が出ないことがほとんどで、健康診断や突然死後の所見で判明することも多いです。

肥大型心筋症が進行すると血栓を起こしやすくなります。
血栓がとんで細い血管に詰まる血栓塞栓症(エコノミー症候群のような)が起こる場合があります。
・息が苦しそう
・口を開けてハアハアする
・急に歩けなくなった
・動かない足が冷たい
・変な声を出して倒れた
   ・・・などの症状で来院することが多いです。

<診断>聴診、レントゲン検査、エコー検査など
<治療>内服、対症療法

②高血圧症

高血圧もよく見られます。腎不全や甲状腺機能亢進症に関係していることも多くあります。
高血圧による網膜剥離も起こることがあります。

<診断>血圧測定、血液検査、など
<治療>内服、点滴、など


3.内分泌疾患

①糖尿病

「異常に食べて飲むのに痩せてくる」という症状がみられます。
血糖値を下げるインスリンは膵臓という臓器から出ています。密かに進行する膵炎がねこの糖尿病と関係していると言われています。
それ以外にも肥満や運動不足など、いろいろな要因が複雑に関係しています。
しかし糖尿病になってしまうと、心臓病や腎不全や感染症などのリスクが高くなるので、インスリン注射による治療が必要になります。

<診断>血液検査、尿検査、など
<治療>インスリン注射、食事療法、など

②甲状腺機能亢進症

中年~高齢の猫に見られます。
・すごく食べるが吐くことが多い
・痩せてきた
・変な声で叫ぶ
・なんか目がギラギラして荒っぽくなった
   ・・・などの症状がみられます。
ホルモン値を測定することで診断します。

<診断>血液検査、レントゲン検査、など
<治療>内服、点滴、食事療法、など

③膵炎

・なんとなく食欲がない
・よく吐いている
・すこしずつ体重が減る
   ・・・などパッとしない症状がだらだらと続きます。
ほかの病気を疑った検査ではわからないことが多く、進行すると糖尿病など別の病気の原因にもなります。

<診断>血液検査
<治療>点滴、内服、食事療法、など

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4.腫瘍

①乳腺腫瘍

避妊手術をしていないメスの猫で、おなかの皮膚にしこりがある場合はなるべく早く切除しましょう。
小さな腫瘍でも乳腺を大きく切り取る場合もあります。猫の乳腺腫瘍は悪性度が高いことが多く、経過もあまりよくないことが多いためです。転移や再発を起こすことが多いです。
予防するには避妊手術が効果的です。

<診断>切除後の病理組織検査
<治療>避妊手術、定期的な観察、など

②頭部にできる腫瘍

扁平上皮癌、メラノーマ、腺がんなど種類はさまざまですが、頭、顔、口の中、鼻の中などにできる腫瘍は悪性のものが多いです。
当院では直線偏向近赤外線による腫瘍の治療も行っています。抗がん剤や放射線治療のような劇的な効果でありませんが、副作用がなく動物への負担が少ない治療です。

<診断>切除または生検後の病理組織検査
<治療>手術、抗がん剤、放射線治療、直線偏向近赤外線治療、サプリメント、など


5.その他

①ねこカゼ

くしゃみ、鼻水、咳などの軽い症状から、高熱が出て食欲がまったくなくなり入院するものまで、程度はさまざまです。
ヘルペスウィルスなどによるウィルス性の呼吸器疾患で、伝染性です。子猫はもちろん成猫でもかかります。
外に出ないからと油断していると、窓のそばを通った外猫や、飼い主さんがさわったよその猫からもらってしまうことがあります。
1年に1回の定期的なワクチン接種でかなり予防することができます。ワクチンは3年に1回でも大丈夫という情報は必ずしも全猫には当てはまりません。
子猫のときにひどいカゼにかかると、成猫になってからも持病のように症状をたびたび出すことがあります。

<診断>視診、問診、聴診、など
<治療>インターフェロン投与、点滴、対症療法、など

②変形性脊椎症

中年~老猫の多くに見られます。
・腰が落ちている
・後ろ足がうさぎのようにべたっと地面に着いている
・しっぽが下がっている
・しっぱを触ると怒る
・便秘ぎみ
   ・・・など症状は様々です。
背骨が変形して神経痛のような痛み、軽いマヒなどが起こっていると思われます。
上記の症状について、飼い主さんは「腰イタが原因じゃないでしょ」と思っていることが多いのですが、治療をすると劇的によくなることがあります。直線偏向近赤外線による治療がよく効きます。

<診断>レントゲン検査
<治療>直線偏向近赤外線治療、サプリメント、など


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